儲かっていない経営者の共通項
vol.3658
先日、ある人から
相談の電話がかかってきた
裕治郎さん
ちょっとお時間ないですか?
相談にのってもらいたいことがあって・・・
っと、ちょっと
いつもとはトーンが違う
ただ、今日の今日では
さすがにわしも時間が作れんのんで
明日じゃダメか?
っと、聞き返したが
できれば今日お願いできませんか・・・
という答え
みんなだったら
この状況で何を感じるじゃろうか・・・?
そう、これは
明日になったら
支払いのタイムリミットが来ているんです
という事なんよ
で、何とか
夜遅い時間になったけど
時間を作って会ってみると
案の定
金の話じゃった
なんでここまで
ピッタリと分かってしまうかというと
以前のわしが
同じことやっていたから
彼と話をしながら
その当時のことが
走馬灯のように蘇ってきた
あの当時は
借金のバトンリレーになっていた
たとえばこんな事・・・
どうしても支払わなければ
仕事としてやっていけなくなる
そんな目の前の支払いを
切り抜けるために
Aさんにお願いし助けてもらう
そして目の前にあった借金にあてるが
すぐに次の支払いがやってくる
当然金なんてないから
次はBさんに助けてもらう
そうこうしていると
Aさんへの返済期日が近づいてくる
当然返せる当てなどないので
さらに次のCさんにお願いに走るようになる
ただここに書いたほど
次々貸してくれるほど
世の中甘くない
でもそうこうしている間にも
Aさんに返さなければいけない支払期日が迫ってくる
そこで冒頭に出た
できれば今日お願いできませんか・・・
という切羽詰まったものになる
わしも同じ道を歩んできたから
彼の気持ちが痛いほどわかる
ただ、こういう
借金のバトンリレーは
返せる見込みがないのに
見切り発車しているんじゃなく
返せる見込みが
ちょっとでも見えているから
そこに希望の光を見出すわけで
何もだまそうとしている訳じゃない
実際にあったわしの場合の
一回目の希望の光は
銀行での借り入れが
うまくいけそうな流れじゃった
銀行に希望金額を伝え
あれこれ資料提出を言われ
すべての資料をそろえた
担当者も前向きな話をしてくれた
もしうまくいけば
どのくらいで融資が下りるか
その日にちをある程度聞いた
しかし・・・
最終最後ではしごを外され
融資の話はNGとなった
でも、そんな追い込まれた状況下で
うまく行ったらいつ位には金ができる!
という、あくまでも
うまく行ったら融資実行されるであろう日を
その日には金が作れる!
っと、信じ込んでいる
だから、その日には
銀行から金が借りれるから
そこまでを何とかつなごう
本人の中では
ウソをついて借りてやろうなんて
悪意は全くない!
借りた金は
キチッと期日には全額お返します
なんなら多少の利息までつけましょうか
くらいの大ぶろしきを広げている
でも、現実は
融資は実行されなかった
この時、人生がくずれ落ちる音が聞こえた
融資が下りると思い
金策に走り回っていたけど
いざ下りないとなると
金策に回るスピードを
マックスまで上げないと
お金を貸してくれた人たちを
裏切るようになっていく
そして
次のエンジェルが見つからなかったら
指定した期日に返せなくなる
そこでお金を貸してくれた人たちに
返済期日を伸ばしてもらうよう交渉するが
それは一時の事
伸ばしても
返せる当てなどどこにもない
こうやって
ドンドンと追い詰められて
最後は・・・・
すべての始まりは
何とか金が借りれるんじゃないかという
確定しない希望の光
その光を信じて
すべての行動を決定していく
こんな事になるんなら
最初から希望の光なんて
見ないほうが良かった
希望の光が見えなかったら
もっと早い段階で諦めもついていた
でも、そんなことは
最終最後まで行った奴じゃないと分からんこと
まだ死にたくないから
希望の光を探そうとしてしまう
だから、もし
皆さんの周りに
こんな目が死んで助けを求めてく人がいたら
希望の光を見せないでやって欲しい
もし本当に希望の光を見せてやれるのであれば
そこは覚悟して見せてやって欲しいけど
その場しのぎで
うまいこと言うくらいなら
ハッキリと断ってやって欲しい
久しぶりに
昔の自分がよみがえって来たけど
彼には一度どん底に落ちて
人生をリセットしてもらったほいうがいい
そこでわしがやる仕事は
彼が自分の人生を
逃げ出さないように
見張っとくことじゃ
人間は何歳からでもやり直せる
失った信用は
ここから何年かかってでも
返していこうや!
ほんじゃまた
名前 | 板坂 裕治郎 |
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職業 | 経営コンサルタント |
通称 | アホ社長再生プロモーター |
住まい | 広島県 |
生年月日 | 1967年2月9日 |
1967年広島生まれ。
1990年、一般人が絶対に着ない服だけを扱う洋服屋「タイアンドギー(広島弁で「かったるい」の意)」を創業。
映画「ミナミの帝王」に衣装提供するなど、数多くの著名人に愛される。
その後、複数の飲食店を開業し、事業を拡大するが、仕入れ先の倒産がきっかけで資金がショート。銀行や消費者金融から借入のほか、ヤミ金にも手を染め総額1億円の負債を抱える。
一時は自殺まで考えたが、その時期に7人もの経営者仲間が借金苦で自殺したのを目の当たりにし一念発起。
「金のために命を絶つアホをなくす」べく中小零細弱小家業専門の経営コンサルタントに転身。自身の壮絶な体験から導き出した経営理論と、厳しさと情熱、人情味あふれる指導で
『業界の常識をぶち破り、誰からも憧れられる影響力を持った異端児を輩出する』
これをビジョンに、オリジナルメソッド「NJE理論ブログ」を全国で展開し 受講者からは「マジで人生が変わる!」との声が続出
これまで、2900人以上の方が受講し、売上アップ、メディア出演による会社の認知度向上など多くの成果を上げ、自身も13年間毎日更新し続ける。
2018年に発売した「2000人の崖っぷち経営者を再生させた社長の鬼原則」は、発売前から重版するという異例のベストセラーとなり
2021年に2冊目となる「日本一わかりやすい『強みの作り方』の教科書」も、たちまち重版するベストセラーとなっている。