vol.3170
昨日、コンサルさせてもらっている会社の
月に1度の会議の日じゃった
そこで、ある1人のスタッフから
今年の反省は
求人説明会の時に
ちゃんと話をしないといけないという
気持ちが強すぎて
台本を読んでいるようになってしまい
何人も話をしたのに
全然伝わらなかったと思ってるんです
いつも板坂さんのブログを読んで
伝えることと
伝わる事は違う!
って書かれていたので
この前あった
リボーンアワードには行きたかったんです
そこで、出場する人達が
どんな伝え方をするのか
そこを見てみたかったんです
どうしても抜けれない用事があって
行けれなかったんですけど・・・
っと、可愛いことを言うんですよ
彼はスタッフの中でも
向上心が強く
色々と会社の方向性も理解しながら
その中で自分が出来ること
そこを目的意識を持って
取り組んでいる
昔は話にならんくらい
使えんスタッフじゃったけど
人間は、こうやって
変化していく生き物なんじゃな~
って思わせてくれる
そんな彼が言った
ちゃんと伝えようとして
台本を読んでしまって
心の声が伝わってない気がする
というのは
決して彼だけの話じゃなく
ほとんどの人が
ここに落ちてしまうんですよ
ちゃんと伝えようとするあまり
ちゃんとした原稿を作りすぎて
それを暗記してしまう
この手法は
上手になればなるほど
どっかの司会者がしゃべっている
企業紹介みたいに聞こえてくる
こういう司会者のしゃべりは
伝えないといけないことは
その中にちゃんと入っているけど
全く心に残らない
魂がのってない言葉に
なってしまうんです
だからわしが良くブログにも書いている
台本は作るな!
というのは
文章で書くな!
ということです
例えば・・・
みなさま本日は
お足下の悪いなか
こんなに大勢の方にお集まりいただき
誠にありがとうございました!
こんな感じで
しゃべる内容すべてが書いてある
長々とした文章を書くから
それを読もうとして
ちょっとでも間違えたりしてしまうと
もうそこでテンパってしまい
今自分がどこを読んでいるのかさえも
分からなくなってしまう
そして更にテンパってしまう
だからこういう時は
『足下が悪いなか』
これだけ書いとくんですよ
すると、
今日は雨が降って
足下がぬれてしまう!
そんな大変なときに
たくさんの人が来てくれて
ありがとうございました。
という感情が出てきて
その一文だけで
その後に繋がる文章は
だいたいがイメージできるでしょ
次に何をしゃべるのかが
全部飛んでしまっては
話にならないので
しゃべる項目の
重要なキーワードだけ書き留めて
そのキーワードのまつわる話は
自分の言葉でしゃべってしまう
だからもっと極端に言うと
『本日はお足下の悪いなか』
なんていう普段使わない言葉で
カッチョ良くしゃべろうとするから
そこにムリが来て
ドンドン伝わらない言葉になるんです!
それなら
本日は今日の良き日を
神様も泣きながら喜んでくれているのでしょう
昨日までの晴天が嘘のように
今日はこんな大雨になってしまい
大変歩きにくいなか
こんなに大勢の方にお集まりいただき
大変ありがとうございました。
これくらいの方が
絶対に聞いている人達のリアクションも
拍手喝采になるか
ドン引きされるか
どちらにしても
前者よりは良いはず
わしの司会なんて
すべてがその場の空気でしゃべっとるけ
意外にも良かったりするんよ
なので
人前でプレゼンしたり
話をしたりする人は
絶対に文章を書いちゃダメよ
書くのは
キーワードだけ!
ほんじゃまた